沖永凌のブログ

株式会社ARTISAN, 現場Hub, SaaS開発, スタートアップ, CTO

創業の経緯と現場Hub開発の面白さについて

初めまして。株式会社ARTISANの取締役CTOの沖永です。

2022年4月に現・代表取締役CEOの岡田と共同創業しました。

中小規模工事会社向けの基幹システム「現場Hub」を開発しています。

 

創業の経緯

2021年2月に大学時代の同級生だった岡田と、たまたま再会しました。

話してみると、岡田は工事会社の課題を深く知っていて、それを強く解決したいと思っていることがわかりました。

そこからプロトタイピングしながら、工事会社にヒアリングする活動を始めました。

一緒に始める決断をしたのは、

- 岡田がドメインエキスパートだった

- 誰かの課題を解決するソフトウェアを自ら設計して作りたい私の強い欲求があった

という要因が大きかったです。

課題を解決しよく使われるソフトウェアは、対象領域について深く理解している人にしか作れないです。

仮に、ネタはなんでも良いから起業したい、というような人の誘いであればノらなかったと思います。

 

現場Hub開発の面白さについて

個別要件があるなかの汎用化

まず現場Hubのゴールを、工事会社が利用するソフトウェアのデファクトスタンダードにすることに置いています。

デファクトスタンダードにするには、いかに大きな個別カスタマイズを減らすかが鍵だと考えます。数多くの工事会社に対して個別要件の保守チームを設けるのは非現実的だからです。

現場Hubは、元々1社向けの受託開発のシステムとして開発していました。

1社受注が決まる度に、開発したいくつかの仕様が個別要件であることがわかり、汎用化作業をします。

ここまでは自然な流れなのですが、複数方面からの要望を同時に実現することが難しい場面にしばしば遭遇します。

これらをうまい具合に単一機能にまとめる作業が要件定義・設計チームの腕の見せ所であり、議論に多くの時間を費やしています。

 

デザインの探求

ドメインエキスパート・デザイナー・プログラマー全員で、各々の異なる視点を出しつつ議論しながら決めます。

議論の内容として、画面構成はもちろん文言レベルにも渡ります。どの文言がユーザーにとって認知しやすいのか、議論して決めていきます。

また、隔週でDogFoodingMeetingを開催し、使いにくい機能を洗い出し、Issueを立てます。このMeeting にもデザイナー・プログラマーも参加するため、どう設計・実装すればよいかという議論が有意義かつスピーディにでき、サービスを爆速で改善していくことができます。

そしてお客さんからのF/Bも開発チームで共有し、再びみんなで議論し、改善します。

どんどん理想のソフトウェアに近づけている実感を得られます。

このように、ユースケース・デザインの意図・実装や保守の容易性などの共通認識を全員で持ち、最適なデザインを作り上げていきます。

 

我々にしかできない開発

現場Hubほど工事会社に寄り添えているソフトウェアは存在しないと思っています。

時にお客さんの事務所や工事現場に、開発チームが出向いたりもします。ドメイン理解にもっとも効果的だと考えているからです。

また実際に現場Hubを工事会社に見せた時の反応が、バーニングニーズを捉えられているように感じます。

このように開発できている理由は、ドメインエキスパートと開発チームの会話がうまくいっており、デザイナー・プログラマーがきちんと形にできているからだとおもいます。

工事会社のデファクトスタンダードになる可能性は高いと感じています。

 

これから

株式会社ARTISANはこれからどんどん拡大していきます。

その過程を一緒に楽しめる仲間を募集しています。

これまでにないサービスを作りたい方、ぜひ一緒に働いてみましょう。

私のTwitterから連絡いただけると幸いです。